40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

がん治療革命の衝撃 その6

前回はスクラムジャパンによるプレシジョンメディシンの取り組みを見ましたがそのほかの医療機関でも取り組まれておりそれについて
 
内容
スクラムジャパン以外にもプレシジョンメディシンに取り組んでいる医療機関の1つに北大病院がある。がん遺伝子診断外来を開設し、次世代シーケンサーを使い160の遺伝子を高速で解析する。このシステムをクラーク検査と名付けている。ゲノム医療専門チームカンファレンスが開かれ治療方針が決定される。また、患者と医師の接着剤としての役割を果たすメディカルコンシュルジェを設置し、医師に話しにくいことを相談したり、不安を抱えている患者に寄り添う、治療終了後も定期的にフォローをするなどの役割を担っている。」
 
考察
この北大病院以外にも複数の医療機関でプレシジョン検査の導入を始めているところがあるとのことです。これはもっと広めて良い取り組みで学生時代に習ったテーラーメイド医療も実はここまで来ていたのだと思わせてくれる内容でした。この本は2017年出版ですがそれからの数年で人工知能も目覚ましく発展しています。専門家チームに加えAIの発達により飛躍的に進んでいくのではないかと期待しています。しかしながら適応外の薬の場合は自費になったり高額な医療費がかかる現実、そして医療費の高騰、日本の財政の圧迫などもありそれに加え内容が高度過ぎて一般の方、特に高齢者には理解が相当難しいのではないかと思います。それこそ医療側のなすがままにされないのだろうか?
ここにあるメディカルコンシュルジェが解決してくれるとのことですがそれもまた病院側の人であり、情報格差の偏りがある気もします。
そしてこの取り組み自体もあまり一般の人には周知されていないのでもっと大きく世間に対して取り上げてほしいものです。